水痘ワクチンは、こどものワクチンというイメージがあります。しかし、2016年3月に水痘ワクチンがの50歳以上の者に対する帯状疱疹予防としての使用が承認されました。
水痘も帯状疱疹も同じウイルスであり、子供のころにかかった水痘によって、ウイルスは身体のなかにずっと潜んでおり、免疫が落おちてきたときをねらって、今度は帯状疱疹という病気として発病してくるのです。したがって同じワクチンが、違う名前の病気に効力を発揮するということになります。
米国、英国などにおいて、対象年齢は異なりますが、高齢者への推奨ワクチンとなっています。
帯状疱疹については、新規帯状疱疹ワクチンとしてシングリックスが2020年1月より発売されています。
50歳以上であれば、帯状疱疹予防のために,弱毒生水痘ワクチンを1回皮下注またはシングリックス®を2カ月の間隔をあけて2回筋注することが望ましいです。
それぞれワクチンの効果、副反応、費用などは下に記します。シングリックスの方が効果は明らかに高いですが、費用も高くなります。
「弱毒生水痘ワクチンを8~10年空けて2回接種しても良いか?」と質問を受けますが、再接種の時期についてはまだわかっておりません。
どちらのワクチンも取り寄せになるので、接種をご希望の方は電話で予約をお願いします。