プラセンタ注射について

プラセンタとは「胎盤(たいばん)」のことです。胎盤には胎児の成長に必要なたくさんの栄養素(タンパク質やアミノ酸、核酸、ビタミンなど)が含まれています。その豊富な栄養素を治療薬として投与することで、美容や疲れなどに効果を発揮するといわれています。医療用に使われているプラセンタ注射薬は、日本国内の産婦人科で健康な母親から正常分娩で生まれた胎盤を使用して作られています。

プラセンタの働きとして、以下のようなものが報告されています。

・ホルモンバランスを整える:更年期障害を改善(保険適応)

・強肝・解毒作用:肝臓の働きを強化する(保険適応)

・妊婦の乳汁分泌促進作用:妊婦の乳汁分泌を促進する(保険適応)

・疲労回復作用:疲労の回復を促す

・美肌促進作用:シミ、シワ、ニキビを抑え、美白を促す

・抗アレルギー作用:アレルギーを抑える

(保険診療となるプラセンタ注射)

・更年期障害をお持ちの45~59歳までの女性

・薬剤:メルスモンを1アンプル(A)、皮下に注射

・費用(3割負担):初回…1,000円程度 2回目以降…500円程度

・頻度、期間:週2~3回の注射を3か月程度続けてみることをお勧めします。

(自費診療の場合)

・メルスモン1A注射/1,100円 メルスモン2A注射/2,200円

・効果の持続時間は1アンプルで数日程度となります。まずは1回1~2Aを週1~2回、数か月続けてみてはいかがでしょうか(効果には個人差があります)。

(副作用)

医療用プラセンタの使用で重篤な副作用や感染症の発生というのは報告されていません。

ヒトの胎盤を原料とすることから、ヒトからヒトに感染する病気の可能性を100%は否定できないという理由で、注射を受けた以降は、献血ができなくなります。

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