肥満症と漢方薬

コロナウイルス感染症の影響で自粛生活が続き、体重が増えてしまった方も多いと思います。私もその一人です。肥満症に適応のある漢方をご紹介します。

漢方では肥満を固太りタイプと水太りタイプに分けます。がっしりとした固太りタイプ(いわゆる太鼓腹)には防風通聖散を用い、内臓脂肪を燃やして代謝を上げ、痩せやすくします。水太りタイプには防已黄耆湯がよく使われ、疲れやすく、汗が多く膝関節の腫脹、疼痛があるものの水分代謝を活発にして、水はけのよい体をつくります。また、桃核承気湯は頭痛・めまい・不眠・不安・手足の冷えなど精神神経症状を伴い月経困難・月経不順などのある人に用います。肥満は月経周期にも密接に関係しており、排卵から月経までは女性ホルモンが作用して体は水分をためこもうとします。この時期は太りやすくダイエットをしてもなかなか痩せないので、無理をしないほうがよいです。

効果をみるには数カ月から半年間は続けたほうが良いようです。もちろん、食事制限や運動も必要です。気になる方はご相談ください。

関連記事

  1. 更年期障害と甲状腺疾患

  2. 高崎乳がん検診は1月までです

  3. 冷え症(性)と漢方

  4. 甲状腺の病気(しこり)

  5. 新年のご挨拶

  6. 「気(き)、血(けつ)、水(すい)」

PAGE TOP