40代の方を対象に、2年に1回の(1)マンモグラフィ検診と、(2)マンモグラフィと超音波の併用検診のどちらが優れているか、臨床試験が日本で行われました。乳がんの発見率は、マンモグラフィ単独で0.33%、マンモグラフィ、超音波併用で0.5%と、1.5倍になりました。ただ、超音波検査を併用することで、精密検査になる人が1.4倍(マンモグラフィ単独8.8% vs. 超音波併用12.6%)と増えました。超音波検査を併用することで、メリット(乳がんの発見率上昇)がありますが、デメリット(良性疾患や異常ない人も多く、精密検査になってしまう)もあります。
そこで、マンモグラフィと超音波検査の結果を総合的に判定し、良性の方が精密検査にならないように判定基準が設けられました。第30回日本乳癌検診学会学術総会の前日(21日)にその講習会があり、参加してきます。休診でご迷惑をおかけしますが、ご容赦ください。